春

 

人生初の就職活動や転職活動など慣れないことがあると、面接前に少しでも自分の時間を確保して気持ちを落ちつかせたいと思い、マイカー、マイバイクで活動される方がおられます。

 

当日天気が思わしくなくてスーツが濡れるのを嫌ったり、人の多い交通機関に乗るには体調が優れなかったりすると、車やバイクに乗りながら自分のペースで会場に向かいたいと思う気持ちはよくわかります。

 

ですが、一般的には車やバイクなど自己所有物での来場はよしとされていません

でも、あくまで一般論であって“面接に車やバイクはNG”とはあまり見かけないのではないでしょうか?

 

もちろんそれくらい常識、マナーとしてわきまえているという見方もできますが、オフィシャルのルールにないのであれば、場合によっては良いと考えてしまうのが人間です。

 

そこで今回は、どうしても当日車やバイクに乗って面接会場に行かざるおえない人のために、当日注意すべきことを5点お伝えしていこうと思います。

渋滞による遅刻に注意

遅刻

社会人になる以上、遅刻はマナー違反です。

 

改めて言われなくても大丈夫だと思いますが、そうはわかっていても自分ではコントロールできないのが交通状況なので、気にとどめておくことに越したことはありません。

 

ある転職者がいました。

その人の面接は午後からで、会場まではおよそ1時間ほどの距離だったこともあり、途中でコンビニのお弁当を購入し車内で食べていました。

 

その時点では比較的余裕をもっていたのですが、その後急激な天候の変化で雷が落ちることに。

 

もちろん前日にチェックした天気予報では雷雨になるとはいっていません。

これは渋滞すると思い、急いでエンジンをかけアクセルを踏み、会場へ向かいました。

 

ですが、案の定渋滞に巻き込まれて一向に前に進みません。

 

会場はすぐそこだとわかっていても、事前に周囲の駐車場も確認していなかったため、予定より少し離れた場所に車を止めることもできません。

 

結果、本来面接の椅子に座っている時間を、座りなれた運転席で過ごしながら、“オレ何やってるんやろう”と途方に暮れたそうです。

 

これは天気予報が面接当日にはずれるという、少しレアなケースかもしれませんが、車で面接に行く場合はこういったリスクも胸のうちに留めておいた方が良いでしょう。

疲労(ストレス)に注意

当日、車やバイクを選択される方は人混みを避け、少しでも自分の時間をもって落ち着いた気持ちで面接を迎えたいと思っている人がほとんどです。

 

実際車で面接会場に向かったことのある私もそうでした。

 

ですが、車やバイクを選択する場合、必ずしも落ち着きは手に入らないということは留めておくべきでしょう。

 

交通機関で会場に向かう場合であれば、たとえ遅れたとしても、遅延という正当な言い訳が立つことから心にも若干の余裕が生まれます。

 

「○○線の電車が〇〇の影響で遅れています」

 

など不可抗力な理由が立てばたとえ会場に遅れたとしても、面接官もあなたを悪いようにはしないでしょう。

 

それどころか

 

「大変でしたね、○○の中よく起こしくださいました」

 

という言葉をいただけるかもしれません。

 

こういったことが予想されるため、結果として内因的なストレスは軽減されます。
※もちろん、遅れて申し訳ないという気持ちはあると思いますが。。

 

ですが、車やバイクを選択すると全てが自己責任となり、面接前の自分を言い逃れできない境遇(精神状態)に追いやってしまうことになるのです。

 

結果心の余裕が奪われて、いざ面接!となった時にも冷静に頭を働かせることができず、実力を半分も出せずに思わぬ結果となってしまうのです。

 

ですので、面接前に心の余裕をもちたいと思って車で行こうと決心したとしても、当日は前日の精神状態とは異なって焦る気持ちが先行しますので、かえってストレスを溜める可能性があるということは念頭に置いた方が良いでしょう。

事故に巻き込まれる危険に注意

事故

 

あなたは自分は運転に自信がある!だから自分が当日に事故なんて起こすわけがない。

 

起こすとすればもらい事故か、もしくは他人の事故に出くわして遅刻するくらいだ。

 

と思っていませんか?

 

確かに平静な普段の状態であればそうかもしれません。

 

ですが、面接を控えた数時間前だとどうでしょう。

 

人間ですからよっぽど慣れた環境でなければ、自分では気づいていなくても、まず緊張します。

 

そういった普段とは異なる状況での運転となれば、窓から見える景色も違ってきますし、普段見えているものが見えないことも充分考えられるわけです。

 

ですので、あなたの普段の運転スキルは発揮されず、いつもとは違った自分で会場まで運転することになります。

 

結果、慣れない自分が事故を起こし、あるいは慣れない自分のまま面接を迎えてしまうということにもなりかねないのです。

 

ですので、もし車やバイクで会場に向かうという場合は、普段目算している時間よりもさらに余裕をもって運転したいですね。

 

その余裕が心の余裕につながりますので、結果として面接にも余裕をもって望めるはずです。

会場までの街の様子を確認をする

就活生なら一度は聞いたことのあるこの言葉

 

「本日は何でこられましたか?」

 

まずここで正直に車で来ました!という人はいないと思いますし、公共交通機関を利用しました、と答えるでしょう。

 

ですが、次に続く言葉が要注意です。

 

「駅からここまでの○○はどうでしたか?何分かかりましたか?」

 

ヤバイですよね。

 

ほとんどの就活生は事前に会場まで本番同様の条件で向かうことはないと思いますので、当日の景色や何分かかったかなどはわかるはずもありません。

 

時間帯によって混雑具合も異なりますし、説明会の段階では途中の景色になかったものが、面接の段階では新しくそびえているということも充分に考えられます。

 

時間については少し長めに答えておけば取り繕うことはできるかもしれませんが、駅から会場までの景色や雰囲気といったものは感じていなければわかりません。

 

ですので、車やバイクで向かう際には少し早めに到着しておき、周囲を見渡す時間を取るくらいの余裕をもつと良いでしょう。

車、バイクは面接会場の駐車場に止めても良いのか?

駐車場

 

結論を言うと、これはアウトです!

絶対に止めましょう。

 

会場の駐車場は基本的に“お客様専用”、あるいは“お取引先専用”となっている場合がほとんどです。

そこに面接を受けに来たあなたの車が止まっていると、人事はどのようにとらえるでしょうか。

 

あなたがどんなに良いパフォーマンスを面接で発揮でき、採用という方向で進むはずだった内容も、それがバレた時点で一発退場レッドカードです。

 

こんな博打を打つくらいなら少し歩いてでも良いので、絶対に見つからないと思える施設の屋上など人気に紛れる事の出来る場所を駐車場に選びましょう。

 

大型スーパーの屋上や家電量販店の地下あるいは屋上などが良いですね。

 

出てきたところを見られても問題ありませんし、帰りに車を取りに寄ったところを見られたとしても紛れることができます。

 

ですので応募先企業の駐車場やそのすぐ近隣には止めないように気をつけましょう。

おわりに

今回は就活の面接に車やバイクで向かう際に、心に留めておいた方が良いことをお伝えしました。

 

かなりネガティブなことを書いていますが、決して車やバイクをNGといっているわけではありません。

 

事前に気を引き締められることによって、当日が無難に過ごせたのであればもらいものじゃないですか。

 

今なお、面接会場には公共交通機関での利用が当たり前という風潮がありますが、基本的に事情があるのであれば仕方ありませんし、それほど気にすることでもありません。

 

ただ、事前に心構えだけはしっかりもっておきたいということですね。

 

当日は余裕をもった行動を心がけましょう。