毎年必ずやってきて、私たちの生活に影響を与える台風。
その規模は有害なものから気づかずに通りすぎていくものまで様々ですが、必ずといって「台風○号△△△」というように号数と名前が定められています。
特に名前に関しては日本語であったりなかったりで、気になりますよね。
今回はそんな台風の号数と名前がどのように決められているのかについて、お伝えしていきます。
【この記事の目次】
台風の号数と名前の決め方
まず号数についてですが、こちらは毎年1月1日以後、最も早く発生した台風を第1号として、台風の発生順に番号をつけています。
※一度発生した台風が衰えて「熱帯低気圧」になった後、再び発達して台風になった場合は同じ番号を付けます。
なんだかそのままというか、特に驚きはありませんね。
2017年でいえば4月21日のムイファーが1号、6月のマールボックが2号、そして7月2日のナンマドルが3号ですね。
日本で台風の観測を行っているのは気象庁なので、気象庁が番号の割り振りを行なっています。
では、このムイファーやマールボック、ナンマドルといった名前は、どのようにつけられているのでしょうか?
これは戦後まもなくはアメリカの米軍合同台風警報センターが名づけ役になっており、女性の名前(キャサリンなど)がつけられていました。
日本ではなくアメリカが名づけ役になっていた理由は、当時の日本では台風情報を取得できなかったからです。
ですが、2000年からは本部をマニラに構える「台風委員会」に加盟している以下の14か国(地域)により命名されています。
台風委員会設立当初の加盟国(地域):
中国、香港、日本、ラオス、フィリピン、韓国、タイ
その後の加盟した国(地域):
カンボジア、マレーシア、ベトナム、マカオ、北朝鮮、シンガポール、アメリカ合衆国
平成12年の台風第1号にカンボジアで“象”を意味する「ダムレイ」が名づけられて以降、あらかじめ各国が用意した140の名前を順番に名付けていくという仕組みになっています。
台風は年間平均25~7個発生することから、およそ5年で一巡し、一番目に戻ります。
毎年名前が違って聞こえたり、どこかで聞いた名前だったりしたのはそのためだったんですね。
ちなみに日本が命名した台風が以下の10個になります。
○番号/名前/意味
5/テンビン/てんびん座
19/ヤギ/やぎ座
33/ウサギ/うさぎ座
47/カジキ/かじき座
61/カンムリ/かんむり座
75/クジラ/くじら座
89/コップ/コップ座
103/コンパス/コンパス座
117/トカゲ/とかげ座
131/ワシ/わし座
見ての通り星座で表されていますが、台風の影響を一番受ける船舶の運航に大きな役割を果たしているという理由で星座から選ばれたとされています。
また各国での発音のしやすさも考慮されているようですね。
この日本の10個を含んだ、各国が命名した140の名前リストが以下になります。
引用:https://matome.naver.jp/odai/2141282382734547301/2141293554446581503
台風の意味を見ていると、孫悟空など面白いものもありましたね。
ちなみに台風の発生は年平均26前後というのはお伝えした通りですが、今までの号数で大きかったのは39号になります。
これは昭和42年(1967年)に発生した台風になります。
また最も発生数が少なかった年2010年で、14個となっています。
ですので、その年の台風が15以下だと少なく、逆に30を超えると多いと考えると良いと思います。
おわりに
今回は、毎年訪れる台風の号数や名前がどのようにつけられているのかについて、お伝えしました。
新しい発見もあって面白かったのではないでしょうか?
私たちの生活のなかで台風といえば通勤通学の影響が最も大きく、決して嬉しくない存在ですが、台風の数や名前、意味に着目してみると憂鬱な気分も少しは晴れるかもしれませんね!